クジつきのアイスクリームの思い出

今もあるのだろうか。
クジつきのアイスクリームは、子供の頃好んで食べていた。
当たることなどあまりなかったのだが、やはり心惹かれる存在であった。
今は、コンビニや大きなスーパーばかりで、小さな商店はほとんど見かけることがない。
だからであろうか、それとも私が知らないだけなのか、クジつきのアイスクリームはここ数十年見たことがない。
時代の流れを嘆いても仕方がないのだが、昔の子供と今の子供はあまりにも環境が違いすぎて、残念だなと思うことが多い。
何というか、ニュートラルの部分が少なく、何でも結果がすぐに出てしまうし、まわりも間違いや過ちを許してはくれない雰囲気が強すぎるのだ。
そのスピードの中で、置いて行かれないように焦りながら必死い付いて行く。
それに、ワクワクするような時間も以前よりも少ないような気がする。
お金を出して得られるのは、ワクワク感と言うよりも、手軽に手に入る満足感の方が強い。
本当は、そんなにお金が無くても楽しいことはいっぱいある。
ワクワクは、工夫次第で見つけることができるし、そうやって発見する醍醐味こそ子供時代の宝だったような気がする。
50円出せば買えたクジつきのアイスクリーム。
友達と一緒に期待しながら少しづつ結果を待つ時間。
あの時間は、もう経験することはないだろう。
あの頃を思い浮かべると、いつも皆笑っていたことを思い出す。
夕日で赤く染まる街。
暑い太陽の下で、汗をかきながら食べた冷たいアイスクリーム。
テレビも本当に面白かったし、時間が過ぎるのを惜しみながら日々を送っていた。
本当に懐かしい。

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